牛乳を飲むと身長が伸びるのはホント?ただのウワサ?

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牛乳を飲むと身長が伸びるということは昔から言われています。

カルシウムが豊富だから背が伸びるとか、完全食品だから成長にいいとか、まことしやかに牛乳に対する神話がまかり通っています。

果たして牛乳を飲めば本当に身長が伸びるのでしょうか。牛乳と身長の関係について調べてみます。

牛乳だけ飲んでも身長は伸びない。

結論から言いますと、牛乳を飲めば身長が伸びるというのはウソです。

牛乳は身長を伸ばす魔法の飲み物ではありません。牛乳を飲んで身長が伸びるのであればこの世の中に背が低くて悩んでいる人はいません。

もちろん牛乳の栄養価が身長の伸びに関係ない訳ではなく、牛乳で背が伸びたという人もいますが、牛乳だけで身長が伸びるわけではありません。

もしお子様が牛乳嫌いでお悩みでしたら無理して牛乳を飲ませる必要はありません。牛乳から採れる栄養素はヨーグルトやチーズからでも採れます。

無理強いして牛乳嫌いにしてしまうよりは別のルートを探して見ましょう。

牛乳で身長が伸びるという神話はどこから?

骨=カルシウム、という説がまことしやかにささやかれており、カルシウム=牛乳というイメージが一緒になって、「牛乳を飲むと身長が伸びる」という伝説になったのだと思われます。

また、硬いもの=カルシウムというイメージを持っている人が多く、爪もカルシウムでできていると思っている人も多いですが、爪は皮膚が変化したものなので、実はケラチンというタンパク質でできています。

骨を作るのにもちろんカルシウムは必要ですが、カルシウムは骨を作るというよりも骨を強くする成分です。骨の芯を作っているのはタンパク質です。

鉄筋コンクリートに例えると、屋台骨となる鉄筋がタンパク質、鉄筋を囲むようにくるんで補強するセメントがカルシウムなのです。

牛乳が身長に与える効果の調査

やはり牛乳は身長を伸ばすのに効果があるという調査結果

一方で、ある調査では牛乳を飲んだ方が身長が伸びるという結果も出ています。

一般社団法人Jミルクによれば「牛乳摂取が学童の体格に与える影響」という発表の中で以下のような調査結果が出ています。

「牛乳摂取の期間:小学4年生から中学1年生の3年間

A群(調査対象=82人…男40人、女42人):1日当たりの牛乳摂取量500ml未満
B群(調査対象=10人…男7人、女3人):1日当たりの牛乳摂取量500ml以上

今回の我々の検討でも、牛乳摂取量が多いB群で少ないA群に比べて有意に3年間の身長の伸びが大きく(2.5cm)、肥満度については有意差は認められないがB群でより減少する傾向があることが分かった(-3%)。しかし、身長の伸びに大きな影響を及ぼす性成熟度や、両親の身長など今回は調査が行われておらず、牛乳の影響のみかどうかは今後の検討を待たねばならない。ただし、肥満度の上昇と牛乳摂取量との関連性はなく、肥満の憎悪因子とはなっていないと考えられた。」

※一般社団法人Jミルク MILK通信II ほわいと(2000年夏号より)より引用
※http://www.j-milk.jp/kenko/seicho/8d863s000000qdtg.html

この調査から、牛乳を三年間、500ml以上飲んだグループは500ml未満しか飲まなかったグループより2.5cm身長の伸びが大きかったということが読み取れます。

牛乳は飲まないよりも飲んだ方が身長の伸びに効果を与えるということが言えそうです。

ただ、調査対象人数が82:10の割合であったり、小学校4年生から中学1年生の期間であり成長度合いにとても個人差の大きい時期であったり、両親の身長などは加味されていないことも含んで読んだ方が良いでしょう。

牛乳は貴重なカルシウム源であることにかわりはありません。

成長期に問題になってくるのがやはりカルシウム不足です。骨の量は男女とも20代でピークを迎えますが、それまでにいかに骨を育てられるかで骨の健康状態が決まってしまいます。

女子栄養大学 給食・栄養管理研究室 栄養学部実践栄養学科教授 石田裕美氏は学校給食で出る牛乳から採れるカルシウムの重要性を次のように述べています。

「仮に牛乳が提供されなかったらどうなるか。協力家庭を募り、毎日の食事の栄養を細かく計算した調査を行いました(下記図表参照)。推定平均必要量(EAR)に満たない子どもは、牛乳からのカルシウムを含む場合は25.5%なのに対して、含まない場合は67.0%。この結果だけを見ても、学校給食で牛乳を提供することは非常に重要です」。

※一般社団法人Jミルク 学校給食フォーラム「今こそ考えよう!子ども達の食と学校給食の役割」レポートより引用
※http://www.j-milk.jp/tool/chousa/hokokusho/berohe000000jr7o.html

10代、つまり小中学校の給食ではほぼ毎日のように牛乳が出ますが、給食がなくなる中学校卒業以降は牛乳の摂取量が激減します。

小中学校入学前のお子さんには意識的に牛乳を飲ませてあげるとよいでしょう。また、高校生になって学校給食が終わったお子さんも意識的に牛乳の摂取を心がけるとカルシウム不足を防ぐことができます。

身長を伸ばすのに有効な5大栄養素。

身長を伸ばすのには骨の基礎を作るタンパク質が必須ですが、牛乳と同じようにタンパク質だけ採っても身長が伸びるわけではありません。

身長を伸ばすのに必要と言われている栄養素をご紹介していきます。

タンパク質

人間の体の半分を構成する栄養素です。骨の成長だけでなく、皮膚や歯など細胞のもとになる栄養素です。動物性タンパク質と植物性タンパク質の二種類があります。

動物性タンパク質は必須アミノ酸を含んでいますが採り過ぎると脂肪も採り過ぎになってしまいます。植物性タンパク質だけに頼ってもアミノ酸不足になりますので、どちらもバランスよく摂取することが必要です。

カルシウム

骨を強くするための栄養素です。タンパク質の土台の上にくっついて丈夫で硬い骨にする栄養素です。

アミノ酸

タンパク質の一種です。タンパク質はアミノ酸の集合体ですが、体内でアミノ酸に分解されてから吸収されるので、アミノ酸を採った方が効率的に体内に吸収できます。

特にアルギニンは身長を伸ばすのに欠かせないアミノ酸です。

亜鉛

タンパク質の合成をしてくれる栄養素です。骨の成長には大切な栄養素とされています。

マグネシウム

カルシウムの吸収に役立つ栄養素です。カルシウム2に対してマグネシウム1の割合で採るのが理想とされています。

身長を伸ばすために食べたい食品

タンパク質やカルシウムをむやみに食べても身長がグングン伸びるわけではありませんが、必要な栄養素が足りなければ身長は伸びません。

毎日食事をしなければならないのですから、どうせならできるだけ身長の伸びを助ける食べものを食べさせてあげるのが親の心意気ではないでしょうか。

身長を伸ばすのに必要な栄養素を持っている食材をご紹介します。

動物性タンパク質

牛肉、鶏肉、豚肉全般。マグロ、カツオ、エビ、アジなどの魚介類。牛乳、チーズなどの乳製品。

植物性タンパク質

大豆、とうふ、納豆などの豆類。

カルシウム

牛乳、プロセスチーズ、パルメザンチーズなどの乳製品。煮干し、しらす、ちりめんじゃこなどの魚介類。ゴマ、アーモンド、カシューナッツなどのナッツ類。

アミノ酸

牛肉、鶏肉、豚肉全般。魚介類、豆類など。

タンパク質を豊富に含む食材とほぼ同じです。アルギニンは豚ゼラチンに多く含まれているので、豚の角煮などがおすすめです。

亜鉛

牡蠣、レバー、納豆、ゴマ、ピーナッツなど。

マグネシウム

わかめ、ひじき、昆布、海苔などの海藻類。

カシューナッツ、アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類。ちなみにナッツ類はカロリーが高く、また塩分を利かせているものも多いので食べ過ぎには注意してください。

こうしてみると牛乳は身長を伸ばす栄養素を豊富に含んでいることが解りますね。

身長を伸ばす成長ホルモン

栄養素の摂取も身長を伸ばすのに重要なファクターですが、子供の身長を伸ばすのに重要なのが成長ホルモンです。

成長ホルモンは体を成長させる作用とタンパク質を合成する作用があります。また、成長ホルモンは深くて質の良い睡眠をとっている時にたっぷり分泌されます。

昔から「寝る子は育つ」とよく言いますが、実際に成長ホルモンが分泌されることですくすくと育つわけです。

結局身長を伸ばすのに大切なことは3つだけ!

身長を伸ばすのに、またお子さんをすくすく元気に成長させることに親は心を砕くわけですが、実は身長を伸ばすのに必要なことは3つだけです。

それは、

1.バランスの良い食事
2.よく寝て早寝早起き
3.適度な運動

この3つです。

1のバランスの良い食事は上でご紹介したとおりです。ここでは2のよく寝て早寝早起きについてご紹介します。

よく眠るのは成長ホルモンを分泌させるのに重要なことです。そして暗くなると「メラトニン」という物質が分泌されます。

メラトニンには睡眠導入効果があるので、暗くなったら暗くして早寝する方がスムーズに睡眠をとれます。このメラトニンの元となるものが「セロトニン」です。セロトニンは精神を安定させる物質で、幸せホルモンとも呼ばれる物質です。

このセロトニンは朝から日光に当たると増えると言われています。

簡単に言うと、暗くなる→早寝する→メラトニンが出る→よく眠れる→成長ホルモンばっちり分泌される→朝になる→早起きして日光を浴びる→セロトニンが出る→メラトニンが作られる→よく眠れる、という感じの循環になります。

ですから早寝早起きは健康のためににいいわけです。昔から言われていることにはやはり根拠があるのですね。

ちなみにセロトニンの元となるのは「アミノ酸」です。ここでもやはりアミノ酸がいかに成長に必要なものかがわかりますね。

次に3の適度な運動についてご説明します。そもそも運動そのものが成長ホルモンの分泌を促しますが、運動することによって体が疲れ、寝つきもよくなります。

当然運動することでおなかも空きますので食欲も出ることになります。また運動することで骨に刺激を与えることになり、骨の成長を助ける役割があります。

この3つは子供にとっては当たり前のことのように見えますが、実際には子供に食べものの好き嫌いがあったり、テレビやyoutubeに夢中になって夜更かししたり、ゲーム好きな子は外に出て体を使って遊ぶことよりも3DSに夢中だったりします。

子供は客観的に自分を見る力がまだ発達の途中なので、親がきちんと気をつけて導いてあげることが重要になります。

牛乳は成長に役立つ食材ですが、必要なのは生活のバランス!

身長を伸ばすのに牛乳は大切な栄養素を持つ食材ですが、牛乳だけで身長が伸びるわけではありません。

ごはん、運動、睡眠の3つをバランスよくとることが大切です。もちろん愛情を注ぐのもお忘れなく。

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